ゆーかん

徒然日記

貨幣の歴史についてざっくり勉強したことのまとめ

この1ヶ月ほど、貨幣の歴史に興味があって本を読み漁ってるんだけど、人間が共有する幻想の作られるプロセスはとても興味深くてわくわくする。昔、聖書と社会宗教学の本を読んでたのも同じような理由だったっけ。

あまりやらないんだけど、簡単に学んだことをまとめてみようかなーと思って投稿。 あ、その前に誰か僕にお茶の立て方教えてくれる人いませんかー!歌の受け答えとか抜きでいいんで!!

20代の僕らが覚えててためになることは、当たり前だと思っている現行の貨幣制度になってからまだ50年程度しか経っていないこと。現行の国家の仕組みはまだ誕生してから100年程度で僕のひいおばあちゃんよりと同世代であること(ひいおばあちゃん元気かな🤔)。去年まで知らなかったけど今の当たり前は全然当たり前じゃないらしい

貨幣の始まりを物々交換の代替かと思ってたけど、現在の説だとそこから違うらしい。 貨幣の始まりは農耕社会に支配者と被支配者に分かれたことによって生まれた「負債」が原因なのが最近の説みたい。

で、歴史的な貨幣の研究は紀元前のアリストテレスまで遡る。まだアダムスミス以降の近代経済学からしか理解できてないからそこから話を進めていくことにします。奥が深くてなかなかさかのぼれないのです。。

話を産業革命の頃まで切り戻すと、当時の経済的政策は重商主義だった。重商主義の初期の考え方は重金主義って呼ばれていて、貴金属が富そのものであるという考え方。重商主義後期になると、国策としての経済政策は貿易差額主義という、貴金属を自国に溜め込むためには貿易差額を利用することが必要という考え方に変わっていく。とめると、「金銀そのものが富の源泉!たくさん集めろ!金銀第一だー!!」って時代。 東インド会社が出来たのもこの頃。

これらの状況に古典経済学者の筆頭であるアダムスミスが反対をして国富論を書いた。 価値そのものは金銀にはなくて、商品を生み出す労働力にあるいう労働価値説を唱えた。同時に、貨幣そのものに価値があると見なしていた重金主義者たちを嘲笑していた。

彼らは、価値の本質を見極めたとして評価をされてるけど、価値の担い手である貨幣の本質を見極めることができなかった。バカにしていて相手にしなかったから。これはマルクス資本論で記述している。マルクスも貨幣の本質について記述していた。詳細は数学的すぎて飛ばすけど、彼の理論で1つ足りなかったのは、「資本主義社会は行き過ぎたデフレによって破綻する」っていう考え方。

デフレは資本主義的要素を強めるのが現在の定説だよ、資本主義の破綻はインフレによって起こるよ、、ってのをまとめたのが日本人の岩井克人さんの貨幣論。岩井さんはCCの事件の時もメディアにコメント寄せてたり。

いろいろと歴史について話したけれども、現状の経済システムについて話し始めると、どの書籍も同じところに落ち着いていく。金融市場のようなものが発達し貨幣の価値が低下、インフレが発生して資本主義社会が崩壊するという未来に話を帰結させる。ジンバブエとかそんな感じするし。。

ここまで話を理解すると、「信用経済!!評価経済!!!」っていう方向に舵を切ってる人の思考にやっとたどり着ける。歴史の流れに乗れた感じ。この辺は信用の世紀っていう本に記述があるから、それを読むと腹落ちする理解が早まるんじゃないかと。

理解をまとめただけで結論も何もないんですが、これを書いててびっくりしたのは音声認識技術の正確さまったり。8割方音声入力で書いた。すげー

まぁまだ歴史を何となく理解しただけで完全に理解は出来てないのですが、数千年と続いた人類が共通認識してる数少ない虚構は学んでて面白いものがある。 もうちょっと深掘りしたいー。

ただ、やっぱり本で学ぶよりもリアルタイムのデータで見た方が楽しいだろうから、手を動かして試行錯誤を繰り返していきたいなぁとは思いました。こんなの書いてないでコード書けってことか。。