ゆーかん

徒然日記

【読書メモ】孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごい PDCA

概要

  • PDCA っていう改善手法を、孫社長の仕事ぶりを切り口にして解説している本
  • すごくシンプルにまとめてあって、日々の生活に落とし込みやすい内容

気になった所

① 思いついた計画は、可能な限りすべて同時に実行する
② 1日ごとの目標を決め、結果を毎日チェックして改善する
③ 目標も結果も、数字で管理する

PDCA という改善手法を回していく上での、3つの大きな考え方。 「ソフトバンク三原則」と著者の三木さんは言っているらしい。 ここまでシンプルな法則に落とし込んで、やりきる実行力がすごい。

「大きな目標」( 1 ヶ月単位)と「小さな目標」( 1 日単位)がある
1 つの施策を順番に試すのではなく、複数の施策を一度に試す
1 ヵ月後に結果を検証するのではなく毎日結果を検証する
複数の施策を同時に試した中から、 1 番優れた商品を絞り込みそこに集中している

PDCA を具体的に実務に落とし込むときのポイント。 確かに、依存関係が低い施策ならば全て同時にやって効果検証すればいい。 そして、意味のあるところに全 BET 。 スタートアップが PMF してから、資金を投下するのと同じだ。

そしてこの辺の運用は、 OKR とも似ている。

他の人がやりたくないことを.誰よりも先駆けてやったからです

ソフトバクが ADSL 事業で大きな成果をあげられた背景。 特に、新卒で入った時社内の人がやらないけど、誰かがやるべきことをたくさんやったけど、多方面で活きてきてるから、分かり味が深い

(Plan を立てる時に)
孫社長が No.1 にこだわるのは、3つの理由があります
① 人が集まって来る
② 情報が集まってくる
③ お金が集まってくる

視座を高く。従業員もアライアンス組んでくれる外部の企業も、大きな未来に向かって進んでいく1つのドラマの、登場人物になりたくて会社と関係を持つって言いますし(言ってたの家入さんかな...?)

(Plan するときの)最初の目標は仮置きでいい

ほんとこれ。数値を正確に出すために悩むならやってしまって結果を見た方が早い

組織のトップやリーダーが率先して粗のある発言をするといい効果があるのです。
それは、周囲の人たちがリスクを負わずにすむことです。

孫社長の仕事の投げ方。めちゃくちゃに視座の高い無理難題を投げて、実行する人が実現可能の範囲で形に落とし込む。トップがむちゃくちゃ言わなくなったら終わりだと思いつつ、それをメンバーレベルに適切に落とし込む No.2 の存在の大切さが分かる。

(Act のとき)議論で相手を説得しようとしても、限界があります。
(中略)それでも、できるだけノーリスクのコストに近い状況を用意し、その事実を淡々と伝えたほうが効果はあります。

それはそう。 win-win の提案をしろとか言うけど、提案時は win2-win で相手のほうが自分の 2 乗くらいメリットのある提案をしないと、動いてくれない気がしているし、実感値的にもそう。

孫社長は常々、交渉の秘訣は鯉とりましゃんに学べと話していました。
まぁしゃんは鯉とりをする数日前から栄養価の高いものを食べ、水中で体温が低下しないよう準備し、当日も焚き火でじっくり体を温めます。
そのまま入って水中に横たわると、人肌の暖かさを求めて鯉が集まってくるので、腕の中にそっと受け止める。
これが彼のやり方だったそうです。
本番の前から準備を重ね相手が自分から望んでやってくるような状況を作る。
これが、孫社長の交渉の秘訣です。

エピソード込でインパクトが強い。日頃から準備の優先度を下げてしまうことがあるので、肝に命じたい。